薮原検校

shiranui 1.jpg時間の流れが恐ろしい位に早い。先週の火曜日に札幌から上京したゆかりちゃんと一緒に「薮原検校」を見ました。平日の昼間・・・そして台風接近の悪天候の中世田谷パブリックシアターは満席です。年齢層が高い。「井上ひさし生誕77フェスティバル2012」の第4弾として上演される本作は、1973年の初演以来、日本で、世界で賞賛を浴びてきた、傑作悪漢物語。
昨年四月に天に召された井上先生の名作。珍しく「悪」を主人公にしたこの芝居は、親の因果で盲に生まれたその男、盗み、脅し、殺人、悪の限りを尽くし、江戸の盲人にとっての最高位、検校まで登りつめた。これは稀代の大悪党、杉の市のちの二代目藪原検校の一代記。うん十年まえに、もうすぐ閉館するセゾン劇場で勝新太郎主演で見た非常に印象深い作品です。薮原検校役の野村蔓斎さんの異形を演じる狂気は恐ろしいくらいでした。脇を固める役者が秀逸。一人で何役も器用にこなす。まるでレミゼ・・・。いつ拝見しても完璧な秋山奈津子氏、小日向文世氏のチャーミングで人間の善悪について掘り下げていく演技、愛情深い母親役の熊谷真実氏・・・本当にエネルギッシュで素晴らしい。

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             のぼりのぼれば流山 くだりくだればこの世の地獄

梅雨に重いテーマの戯曲ですが、やはり本が良いから面白い。もう一度本を読もう。時代背景を
少し学びながら・・・見ておいて良かった。

藪原検校(やぶはらけんぎょう)
2012年06月12日(火)~2012年07月01日(日)  世田谷パブリックシアター

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このページは、megraceが2012年6月19日 23:54に書いたブログ記事です。

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