2010年4月アーカイブ

歌舞伎座閉場式

今日で、本当に最後。劇場に足を踏み込んだ途端時計が止まれば良いのにと思いました。
カウントボードも1日となりました。4階立ち見席を求める長蛇の列。麗しき殿堂の最後の雄姿を撮影しようと多くの方が撮影をしていました。通りの向こう側も三脚を持った人や外国の方も・・・。

閉場式2.jpg
閉場式6.jpg一歩一歩大切に歩く想い出の歌舞伎座。売店・御化粧室・二階・三階・・・とゆっくり歩きました。
お礼を言いながら・・・。歩いているだけで涙と熱い思いがこみ上げてきてしまう。
ブログを書くきっかけとなったのも歌舞伎座閉場が決まり、昨年1月より「さよなら歌舞伎座公演」が始まった時です。最後まで、毎月母を連れて歌舞伎観劇をしようと決め通いました。母も元気で実現したのは嬉しいが、目標達成=歌舞伎座閉場がこんなに淋しく辛くなるとは・・・。「歌舞伎座」は他の劇場とは格が違う。役者さんにとっても私たちにとっても。日本伝統演劇の名前がそのまま付いている、大きな責任を背負った劇場です。国立劇場と違い民間の手で歌舞伎を続けてきた意味は大きいし庶民文化の代表です。とにかくPOWERのある劇場です。

閉場式18.jpg現歌舞伎座は、四代目。戦災で焼失した岡田信一郎設計の三代目を基に吉田五十六が修復設計、1951年に竣工しました。五代目歌舞伎座は2013年完成予定です。

歌舞伎座閉場式の演目は
一 ご挨拶 松竹株式会社 会長 大谷信義

二 都風流
  菊五郎  吉右衛門  仁左衛門  勘三郎  三津五郎   梅玉  團十郎  幸四郎

三 京鹿子娘道成寺
  玉三郎   時 蔵  福 助   芝 雀   魁 春

四 口 上
   芝 翫   富十郎   藤十郎
  

五 歌舞伎座手締式 
   御 礼 歌舞伎俳優総勢200人出演
   ご挨拶 松竹株式会社 社長 迫本淳一

閉場式11.jpg
閉場式9.jpg  幕間に歌舞伎座の歴史と名優たちの映像が映し出され席を立つのも勿体無い位でした。
素晴らしい演出です。本当に特別な舞台となりました。劇場アナウンスもいつもとは違います。

閉場式幕間.jpg閉場式幕間2.jpg歌舞伎座の舞台は間口27.6メートル、奥行き20.7メートル、高さ6.3メートルです。
床は檜が張られています。舞台天井には、82本のバトンが渡され緞帳・照明・大道具が収納。

本日大千秋楽は、歌舞伎座幹部も全員紋付袴です。手打ち式の配列を考えるのは、至難の業でしょう。久しぶりに猿之助さんのお姿も拝見できました。
この手打ち式檀上に上がった俳優の一人も欠けること無く3年後に開場する五代目の歌舞伎座へ出演してほしい。歌舞伎は世界無形遺産に指定をされましたが、形式上のものではなく、私達日本人の伝統文化であり庶民の娯楽であって欲しい。
新しい歌舞伎座の果たす役割は大きいと思いますが、役者は御家芸・伝統芸の継承を私たちは自分たちの文化の伝統を継承する大きな役割を持っている。
3年後母は77才になる。母と一緒に歌舞伎座開場式へ来るのが当面の親娘の夢かな。
最後に心よりありがとうございました。

歌舞伎座さよなら公演
歌舞伎座閉場式 2010年4月30日

歌舞伎座千秋楽

今日が千秋楽。あとここに来るのは30日の閉場式のみとなりました。ありがとうございました。

歌舞伎座大千秋楽.jpg

第一部演目

一、御名残木挽闇爭(おなごりこびきのだんまり)

悪七兵衛景清  三津五郎             
典侍の局  芝 雀             
工藤祐経  染五郎             
曽我十郎  菊之助             
曽我五郎  海老蔵           
鬼王新左衛門  獅 童            
小林朝比奈  勘太郎              
片貝姫  七之助             
半沢民部  團 蔵           
秩父庄司重忠  松 緑             
大磯の虎  孝太郎             
小林舞鶴  時 蔵   


二、熊谷陣屋(くまがいじんや)
熊谷直実  吉右衛門            
白毫弥陀六  富十郎             
 藤の方  魁 春             
亀井六郎  友右衛門             
片岡八郎  錦之助             
伊勢三郎  松 江             
駿河次郎  桂 三           
梶原平次景高  由次郎              
堤軍次  歌 昇              
源義経  梅 玉               
相模  藤十郎

三、連獅子(れんじし)

狂言師後に親獅子の精  勘三郎       
狂言師後に仔獅子の精  勘太郎       
狂言師後に仔獅子の精  七之助              
僧蓮念  橋之助              
僧遍念  扇 雀

第二部演目

一、寺子屋(てらこや)
松王丸  幸四郎               
千代  玉三郎               
戸浪  勘三郎           
涎くり与太郎  高麗蔵              
菅秀才  金太郎             
百姓吾作  錦 吾             
園生の前  時 蔵             
春藤玄蕃  彦三郎             
武部源蔵  仁左衛門

二、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
大川端庚申塚の場
お嬢吉三  菊五郎
和尚吉三  團十郎            
夜鷹おとせ  梅 枝             
お坊吉三  吉右衛門

三、藤娘(ふじむすめ)
藤の精  藤十郎

第三部演目

 一、実録先代萩(じつろくせんだいはぎ)
乳人浅岡  芝 翫            
松前鉄之助  橋之助              
局錦木  萬次郎              
局松島  孝太郎             
腰元梅香  児太郎              
亀千代  千之助              
千代松  宜 生              
局呉竹  扇 雀              
局沢田  芝 雀            
片倉小十郎  幸四郎

二、助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
花川戸助六  團十郎            
三浦屋揚巻  玉三郎             
通人里暁  勘三郎          
福山かつぎ寿吉  三津五郎            
三浦屋白玉  福 助         
男伊達 山谷弥吉  権十郎         
 同   田甫富松  松 江        
 同   竹門虎蔵  男女蔵        
 同  砂利場石造  亀三郎        
 同   石浜浪七  亀 寿            
傾城八重衣  松 也            
 同  浮橋  梅 枝
 同  胡蝶  巳之助

歌舞伎座さよなら公演御名残四月大歌舞伎
平成22年4月2日初日~4月28日千秋楽
東京都中央区銀座4-12-15  TEL03-3541-3131

第86回 東をどり

今日は東をどり初日。今年で第86回目を迎える「東をどり」とは、芸者衆の技芸(踊りをはじめ、長唄、清元、常磐津などの古典芸能)の発表の会です。京都の「都をどり」を手本にして始められ、戦後昭和23年に8年間の空白期をおいて再開されました。2010東をどり3.jpg2010東をどり4.jpg今年の四月に歌舞伎座閉場とのからみも有り、例年より一カ月早い開催となりました。
晴天で良かったですね。今日から四日間新橋演舞場は料亭に変身します。
2010東をどり12.jpg
今年の番組は
一、上 「水仙丹前」
杵屋喜三郎指導
寶 山左衛門指導
花柳寿輔振付
   下 「江戸廓ばなし」
清元清寿太夫指導
西川左近振付
二、お好み 「新橋宵の賑わい」
杵屋喜三郎指導
清元清寿太夫指導
尾上菊之丞構成・振付
2010東をどり13.jpg 1番拝見したい芸妓は杏子姉さんとまり恵姉さんです。
「杏子おねえさん」の新橋宵の賑わい「勝ち名のり」と「まり恵おねえさん」の江戸廓ばなしの花魁は素晴らしかったです。本当は、このお二人(2TOP)の連舞が大好きなのですが、大ベテランの卓越なさった舞踊にうっとりです。今年光っていたもう一人の芸妓さんは「小喜美お姉さん」です。これからの新橋花柳界を引っ張ていくお一人です。艶っぽい!同性でも惚れぼれします。
新橋の御座敷で聞き慣れた小唄「築地明石町」は誰でも口ずさめる一度聞いたら忘れない唄。
10年前にこの辺りには老舗のホテル「銀座東急ホテル」がありました。料亭の数も少なくなりました。昨年8月には、日産本社が横浜に移転し今月末で歌舞伎座閉場・・・いまだ揺れる築地市場移転問題と移り変わりが激しい木挽町・築地・明石町界隈です。この街自体が文化遺産なのです。変わらないことも大切な事です。守って欲しい。文化と伝統芸能の継承。粋で人情に厚い街創り・・・岡副会長頑張ってくださいね!
2階では沢山の催事が・・・
2010東をどり5.jpg二階ロビーに上がると綺麗ところが迎えてくださいます 一緒に写真をねだるおじ様続出!

2010東をどり6.jpg  お茶席に入ると新橋のお姉さん達が書かれたお扇子や詠まれた御唄が飾ってあります。

2010東をどり9.jpg   点茶席です。 お菓子は虎屋さん 今日のお点前は千代加さん お半使さん君二郎さん

2010東をどり16.jpg 今日のプログラムとお茶席で頂いたお菓子は、とらや「菖蒲饅」東をどりDVDも購入しました。

1年に1度の短い期間ですが、新橋花街の伝統ある芸能を拝見出来るのは、嬉しい限りです。
女性として忘れかけていた立ち居振る舞い他・・・何かに触発される熱い4日間です。


第86回 東をどり 於 新橋演舞場
平成22年4月26日(月)~4月29日(木・祝)
•第一部 午前11:00 開場、11:30 開演
•第二部 午後13:10 開場、13:40 開演
•第三部 午後15:20 開場、15:50 開演
東京都中央区銀座6-18-2 TEL03-3541-2211


滝沢歌舞伎 again

お誘いを頂き本日2度目の「滝沢歌舞伎」を見に日生劇場へ足を運びました。

又タッキー1.jpg
前回拝見したのが四月七日でした。今日も満席!当日券ももちろん無し。「チケット譲ってください」のカードを持った女子が数名立ってました。
又タッキー2.jpg結構演出ほか・・・変わっていました。舞台は生きています。千秋楽まで進化し続けるんでしょうね。絶対に「同じ」が無いから好きな芝居は毎日劇場に通いたい。瞬間美です!この一瞬を共有できる感じが大好きです。前回、白塗りしながら発したタッキーの御言葉「赤西仁!又留学!」には会場大爆笑でしたが今日のアドリブはちょっと下ネタ。言ってから照れるタッキーが可愛い。
それをからかうJr.も可笑しいのです、とにかくまとまりの有る仲の良いカンパニーです。
滝沢座長締める処はしっかり締め緩むところは個々に任せてます。今日はグランドサークルでの観劇だったので、舞台の全体が見渡せ楽しみ倍増!二回目だと余裕を持って見られるから新たに気付く事も有り新鮮でした。横の扉が開いてトッツーが入って来た時は心臓ドキドキでした。
一幕目のお七の場面での赤い布を腕に巻きつけたフライングは無くなっていました。二幕目の屋良君との殺陣は前回よりもバージョンアップして見応えがありました。屋良君のダンスも前回よりテンポアップし切れがありました。本当に彼にはダンスの神様が乗り移っている。何度見ても魅了されます。

又タッキー3.jpg      一階ロビーに飾られた御祝のお花。ロング公演なので胡蝶蘭が多いですね。

滝沢歌舞伎
日生劇場 2010年4月4日(日)~2010年5月8日(土)
東京都千代田区有楽町1-1-1 電話番号 :03-3503-3111

御名残四月大歌舞伎 第三部

冷たい雨の降る中、歌舞伎座へ「御名残四月大歌舞伎 第三部」へ行きました。カウントボードは、閉館まであと11日を知らせています。傘の花が咲いて劇場前は人・人・人の大混雑です。
御名残四月歌舞伎1.jpg四月御名残歌舞伎4.jpg満員御礼。劇場内は酸欠になるくらいの熱気と混雑です。1階売店は身動きが取れないほど、
開演前から「鯛焼き」は売り切れ。2階のモミ出し茶も売り切れ。アイス最中は長蛇の列です。

御名残四月歌舞伎3.jpg第三部の演目は、
実録先代萩(じつろくせんだいはぎ)助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)です。
乳人浅岡を演じる芝翫 さんの武家に仕え幼君千代松に忠節を守りながら、国元から訪ねてきた我が子千代松への情愛に溢れた母親を見事に演じています。人間国宝の芝翫 さんの芸域を超える程、子役二人がこれ又お見事です。仁左衛門さんのお孫さん千之助君(10歳)と芝翫さんのお孫さん宜生君(8歳)のストレートな純真無垢な演技は堂々として素晴らしかったです。
代表的な「子別れ」の一幕に涙・涙でした。歌舞伎の未来は明るいです。伝承芸の素晴らしさ。
親子三代で最後の歌舞伎座の舞台に立てるのは幸せです。
二幕目の助六は、海老蔵さんの口上に始まり、河東節の調べに乗って花道に登場する助六は、
もちろん団十郎さん。でもこんな豪華な配役の「助六」は、二度と見れないでしょう。

河東節.jpg助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
花川戸助六  團十郎
三浦屋揚巻  玉三郎
通人里暁   勘三郎
福山かつぎ寿吉  三津五郎
三浦屋白玉  福 助
男伊達 山谷弥吉  権十郎
同   田甫富松  松 江
同   竹門虎蔵  男女蔵
同  砂利場石造  亀三郎
同   石浜浪七  亀 寿
傾城八重衣     松 也
同  浮橋     梅 枝
同  胡蝶     巳之助
髭の意休      左團次
くわんぺら門兵衛  仁左衛門
朝顔仙平      歌六 
三浦屋お松     秀太郎
白酒売親兵衛    菊五郎

助六目録.jpg最後を飾る演目が、団十郎さんの「助六」とは、まさのこれぞ現代の歌舞伎の昇華である事の証明ですね。幹部連中が、「エッ」とビックリするお役で登場します。蕎麦屋(三津五郎)や通人(勘三郎)で出ているなんて「御馳走」たっぷりの「助六]です。玉三郎さんの揚巻は、本当に美しかったです。夢のような舞台でした。

歌舞伎座さよなら公演御名残四月大歌舞伎
平成22年4月2日初日~4月28日千秋楽
東京都中央区銀座4-12-15 TEL03-3541-3131

演舞場へ.jpg

Side Show サイドショウ

今日は、池袋にある東京芸術劇場・中ホールへブロードウェイミュージカル「Side Show サイドショー」を見に行きました。この劇場にお邪魔をするのは多分二回目?

中ホール.jpg前回も岡幸二郎さんを見に伺いました。

sideshow1.jpg演出家の板垣恭一氏と面識のある友人と幸二郎さんが出演するなら「是非」という乗りで切符をお願いしました。久しぶりにミュージカルらしいミュージカルに大満足です。内容はちょっとHEAVYですが・・・とにかく全編が、ほぼ音楽で名曲揃いです。オープニングの大澄賢成氏演じる見世物小屋のボスとカンパニーの「見においで!!Come Look at the Freaks」の迫力にノックダウン。この日ベッドに入るまで口ずさんでしまうほど圧倒された曲です。
「サイドショウ」は見世物扱いされていた美人のシャム姉妹・実在の結合双生児のヴァイオレットとデイジーのヒルトン姉妹が、見世物小屋から引き抜かれてヴォードビルの世界に入り、ブロードウェイの舞台にも立つ数奇な人生を彼女を取り巻く人間達と共に描いた作品です。この双子の姉妹を演じるのが元宝塚ジェンヌの貴城けいさんと樹里咲穂さん。デイジーを演じる樹里咲穂さんが回想シーンで歌う場面以外は、ピッタリと腰がくっついた状態で歌い踊っています。顔を向かい合わせることなく自力でくっついている二人、凄いです。このお二人のデュエット曲も多く聞きごたえはあります。二人の姉妹をプロデュースし、世に出し、恋に落ち、結婚までいくと思いきや結婚式当日、「やっぱり結婚は出来ない・・・なぜなら君は普通じゃないから・・・僕は普通だから」と男性陣より苦悩の本音を聞かされてしまう二人・・・又、フリークショー時代から二人をも見守り、ヴァイオレットに求婚するジェイク(岡幸二郎様)に向かって「貴方とは肌の色が違う」からと断ってしまう・・・。誰が「普通」で何が「普通」じゃないのか?「奇形は心」?愚かで弱い、醜い人間の心底もあらわに引き出す舞台です。
なかなかテーマが重いし深いミュージカルなのですが、決して暗くはないのです。女性は時代を超え舞台でも現実でも冷静で強い!泣いても自分の足で立ち上がる双生児姉妹の前向きなエンディング・姉妹の「I Will Never Leave You どんな時も離れはしない」は感動ものです。
大不況で不安定な現代だからこそ見て欲しいミュージカル「サイドショウ」です。
岡幸二郎様ファンの私としては、決して色気は無いのだけれど誠実でせつない無欲なジェイクは素敵でした。彼しか歌えない「You Shoud Be Loved 君を愛すべき人」は圧巻でした。素晴らしい歌唱力で訴えて来ます。愛するが故に去って行きますが、絶対こっそりヴァイオレットを見守り、困った時にはスッと助けに行くんだろうな~岡ジェイクは・・・贔屓目ですが、このお芝居で、1番の善人・スーパーマンみたいな岡幸二郎様。又芸域が広がりましたね~。野卑な役でもエレガントです。
再演が決まったらブロードウェイで見たいお芝居の一つです。

ssideshow2.jpgBroadway Musical Side Show サイドショウ
2010年4月7日~4月18日
東京芸術劇場 中ホール






四谷怪談忠臣蔵

今日は、新橋演舞場 陽春花形歌舞伎「通し狂言 四谷怪談忠臣蔵」を見に行ってきました。
お芝居は、題名通り二つの合体したものですが、鶴屋南北の傑作『東海道四谷怪談』は、
『仮名手本忠臣蔵』の外伝という構想で描かれました。

四谷怪談忠臣蔵.jpg四谷怪談忠臣蔵3.jpg『四谷怪談』に登場するお岩さんの夫・民谷伊右衛門は、実は、忠臣蔵でお家取り潰しになった塩冶家の浪士として、討入に加わるべき存在だったという設定で、始まるお芝居は、市川猿之助が演じた直助、暁星五郎、天川屋義平に加え、新田義貞の霊の四役を務める市川右近の口上に始まります。市川猿之助氏の柔軟な発想から生まれたこの作品は、大星由良之助やお岩さんや伊右衛門ら2作品でおなじみの登場人物が縦横無尽に駆け巡るスピード感溢れる歌舞伎です。20年前、古典歌舞伎で邁進する幹部連中からあれやこれやと批判もあった猿之助さんですが、彼の類まれな才能と先見性のお陰でこうした復活版が見れるのは本当に嬉しいことです。
天才は、いつの時代も孤独なんですね。しかし病に倒れた師匠猿之助氏を支え信じお家芸を守る澤瀉屋一門の結束力の固さと志の高さには感動致します。
昨年、膝の手術をして久々に登場の段治郎さんは殺気だった悪役ぶりです。一体何人殺してしまったの?悪の華に見事に復帰!そして悪の花には色気がありました。
見どころ満載・パロディも有り・宙乗り・本水での立ち廻りの趣向もありスピード感のある飽きない芝居でした。「四谷怪談」は女達のかたき討ち・「忠臣蔵」は男達の かたき打ち。楽しめます。


新橋演舞場 陽春花形歌舞伎通し狂言 
四谷怪談忠臣蔵仮名鑑双繪草紙(かなでほんにまいえぞうし)
市川右近宙乗り相勤め申し候
平 成22年4月1日初日~23日千秋楽



 

滝沢歌舞伎

今日は、日生劇場へタッキーが演出・座長を務める「滝沢歌舞伎」を見に行ってきました。

滝沢歌舞伎1.jpgご縁があり新橋演舞場での4年間なさった「滝沢演舞場」も全て見せて頂いているので、彼の成長ぶりを感じる素晴らしい舞台でした。初日の怪我のニュースも心配をしましたが、いつも通りの派手な殺陣と見事なフライングにあの舞台上での白塗り、美しい女形への変貌も楽しめました。

滝沢歌舞伎2.jpg滝沢歌舞伎3.jpg第一部での和太鼓のパフォーマンスもなかなか見事です。和のテーストたっぷりで世界進出を意識した作品に仕上がっています。ジャニーさんとタッキーの夢が感じられる舞台です。
先月の帝劇「SHOCK」でも活躍していたダンスの上手な屋良朝幸君のパフォーマンスは素晴らしいです。彼を通してNO.2の重要性を改めて感じます。「SHOCK」も「滝沢歌舞伎」も屋良朝幸君の存在が無ければ全然違うトーンダウンしたものになっていただろう。座長を凌ぐ位の存在感・存在理由の有る屋良朝幸君でした。小学生のJr.の子に「タッキーおじさん」と呼ばれていたのは大変微笑ましい。
座長としての意識も見識も高い「滝沢歌舞伎」でした。久しぶりに大好きなトッツーにも会えて嬉しい楽しい1日となりました。小さい子から慕われるタッキーの人間性も垣間見れるステージです。
箱が新橋演舞場から日生に変わった事で100%「和」の雰囲気から「洋」の要素をたっぷり入れた演出も若い世代には見やすく新たな歌舞伎ファン層が広がれば良いですね・・・

滝沢歌舞伎
日生劇場 2010年4月4日(日)~2010年5月8日(土)
東京都千代田区有楽町1-1-1 電話番号 :03-3503-3111

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