2010年1月アーカイブ

初春花形歌舞伎 千秋楽 黒塚

昨晩の「伊達の十役」の興奮が覚めないまま千秋楽の新橋演舞場へ向かう。
両日ともに晴天に恵まれ有難いことです。
千秋楽ですが、後方の席に空きが有ったのが気にかかる。
又 昨晩より遥かに年齢層の高い観客です。
お昼の部の演目は
   一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
   二、猿翁十種の内 黒塚(くろづか)
   三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)

黒塚2.jpg
お正月歌舞伎の事を「初芝居」「春芝居」とも言い、東京歌舞伎座では、初芝居に「曽我物」を
出すと言う習慣があったそうです。曽我五郎に獅童くん、曽我十郎に笑也さん、工藤祐経に右近さんと魅力的な配役です。幕切れの上手の十郎、中央の五郎、下手の朝比奈の三人よる
「富士山」の型の見得は、本当にお正月らしい、縁起=演技の良い型です。
未だに初夢が見れない私としては「一富士・二鷹・三なすび」の由来通り松も明けて演舞場千秋楽で、ちょいと遅い初夢気分です。
朝比奈役の猿弥さんが、舞台中お倒れになって変更の役者さんは市川猿四郎さんでした。
市川猿弥さんのご回復を心より願っています。

二幕目は、待ちに待った「黒塚」です。 猿之助さん愛弟子の右近さんの初挑戦。

3黒塚.jpg千秋楽前日までも右近さんの事だから、きっと完成度を高める為に試行錯誤・終わりなき追及と練習をしていたに違いない素晴らしい出来でした。右近演じる老女岩手(実は安達原の鬼女)が、第二場の芒原の舞台で、長唄・琴・尺八の合奏の中、高層(門之助)の法力によって罪から逃れられる喜びを月明かりの下、童女の心境で舞う姿は、師匠猿之助さんとは又違う大変新鮮で魅力的な舞台でした。又この改築された演舞場の舞台の奥行きを活かした装置は素晴らしかったです。すすきが原に客席も居るようでした。
猿之助さんの「黒塚」を自分なりに咀嚼してのう初役挑戦・・・どんどん進化をすることでしょう。

三幕目の「春興鏡獅子」もお正月らしい演目です。どんなに海老蔵さんが綺麗でも大奥のお小姓・弥生は、ちょっとごつい・・・背もお顔もご立派過ぎて初々しさは感じられません。獅子の精になってからの海老蔵さんは、華麗で勇壮で素敵でした。楽日と言うこともありサービス精神が最近旺盛の彼は、白い毛を見事に四十回以上振って下さいました。勇敢で勇ましい海老蔵さんに会場は、割れんばかりの拍手でした。
黒塚4.jpg
改装演舞場.jpg
昨年末の舞台装置の交換等で1カ月休館した新橋演舞場です。二階から撮影してみました。
定式幕も新しくなりライトも照度も上がり休憩時間をお知らせする電光表示も新しくなりました。


初春花形歌舞伎 伊達の十役

今日は、海老蔵さんの伊達の十役を見に新橋演舞場へ参りました。

十役1.jpg
比べるものが有ると言うのは、幸せな事で、以前猿之助さんの大奮闘の舞台を拝した事のある身としては、大変嬉しく懐かしい・・・海老蔵さんが猿之助さん指導の基で初役の大役で行く前からソワソワ・ワクワクです。十二月は、舞台装置工事等で休館していた新演舞場さんへ伺うのも楽しみです!

十役3.jpg

 慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)

猿之助十八番の内 伊達の十役(だてのじゅうやく)

  市川海老蔵十役早替り宙乗り相勤め申し候

海老ポスター.jpg

先ずは、海老蔵さんの口上からです。彼の背後に善男善女を取り混ぜた十役の写真パネルが置かれる。活舌の良い語りで、物語のあらすじと登場人物の紹介です。

慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)とは顔を紅葉の様に赤くして恥を掛けながら汗をかきながら熱演しますよと言う意味だそうです。

仁木弾正・絹川与右衛門・赤松満祐・足利頼兼・土手の道哲・高尾太夫・腰元累・乳人政岡 ・

荒獅子男之助・細川勝元の十役を見事に演じていました。

とにかく見事な早変わりで、舞台に視線は釘つけ!でも何処でどう変わった解らないほど速い、早変わりで40回以上の変身です。海老蔵さんはもとより裏方のご苦労が伺える凄い舞台です。
長時間の舞台なので、見ている方も心地よい疲労感が・・・花道での早変わりや綺麗な傾城から男性役への早変りは衣装はもちろんメイクだって大変でしょうに・・・
とにかく天晴れな舞台でした!この大変な十役を40代前半に演じられた市川猿之助氏の偉大さを改めて再認識した思いです。猿之助さんの掲げる3S(ストーリー・スピード・スペクタル)に海老象さんが大いに応えて下さった!お家を超えた素晴らしい文化の伝承に感動しました。再演を望みます。
明日は千秋楽です。 猿之助さんの「黒塚」を右近さんが初めて踊ります。楽しみです。


新橋演舞場初春花形歌舞伎
平成22年1月2日初日~平成22年1月26日千秋楽

 



ウーマン・イン・ホワイト

今年初めてのミュージカル観劇は、青山劇場で公演中の「THE WOMAN IN WHITE」です。
お天気も良く国連大学の前では、マルシェが開かれてました。

青山劇場1.jpg
青山劇場2.jpgアンドリュー・ロイド=ウェバーは大好きですが、初演は見ておりません。
再演に岡幸二郎さんがフォスコ伯爵役で出演されると聞いてチケットを購入しました。
観劇後もなぜロイド=ウェバーは、この難解なミステリー小説「白衣の女」をミュージカル化したのかがますます解らない私ですが、音楽は、本当に素晴らしい。
不協和音と変拍子が混在する難しい楽曲ばかり。
初演から主役のマリアン役の笹本玲奈さん・ハートライト役の若きテノール田代万里生さん・
フォスコ伯爵役の岡幸二郎さん・アン・キャスリック役の和音美桜さん・パーシヴァル・グライド卿役のパク・トンハさんの歌唱力は素晴らしい。鳥肌がたつくらい完成度が高いカンパニーでした。
階級社会が引き起こす様々な悲劇・・・人間が持つ強さ・優しさ・たくましさ・潔さを感じることが
できます。
音楽にも物語にも深みがあるミュージカルです。
もう少し注意深く見れたら沢山の発見が出来たかもしれません。
再演も期待しますが、やはりウエストエンドで見たいお芝居です。

青山劇場3.jpg
ミュージカル「ウーマン・イン・ホワイト」
青山劇場 2010年1月12日~1月24日
シアターBRAVA! 2010年1月30日と1月31日



2010年寿初春大歌舞伎

2010年1月2日 歌舞伎座さよなら公演「寿 初春大歌舞伎」夜の部へ出かけました。

初春歌舞伎初日1.jpg
夜の部1幕目の舞踊「春の寿」に雀右衛門さんがお出になるという事で、夜の部にしましたが、
悲しいかな雀右衛門さんは休演で、魁春さんの代役でございました。
しかしこの新年に相応しい春の舞踊は、新作です。
お客様への新年のご挨拶を典雅な舞にて披露してくれます。

夜の部の演目は

一、春の寿(はるのことぶき

  梅玉・福助・魁春

二、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ) 車引  
  桜丸  芝 翫   梅王丸  吉右衛門   松王丸  幸四郎  藤原時平  富十郎  

三、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ) 道行より押戻しまで

  白拍子花子  勘三郎  大館左馬五郎  團十郎  

四、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなよこぐし)

  切られ与三郎  染五郎  お富  福 助

初春歌舞伎座初日2.jpgこんなに豪華な配役の「車引」は、二度と見れないお年玉のような1幕でした。
3幕目の勘三郎さんの白拍子花子は、満開の桜の下 衣装の引き抜き、女方舞踊の集大成を
見事に舞って下さった。12月の鼠小僧の残像が塗り変えれる様な華やかな舞踊で見応えたっぷりでした。団十郎さんの大舘左馬五郎の後戻しの荒事が拝見する事が出来て、こちらもお得感のある豪華なお二人です。

初春歌舞伎初日7.jpg
勘三郎さんが劇中に投げて下さった「中村屋」の手拭をGETする事が出来ました

四幕目は、福助さんの艶っぽいお富さんに景色の良い与三郎に染五郎さん。
与三郎の「しがねえ恋の情けが仇」の長台詞も達者で気流し姿も素敵な染五郎さんでした。
私の中では、切られ与三は仁左衛門さん以外考えられなかったのですが、きっと染五郎さんも何度も回数を重ねて行く中で素敵な与三郎になることでしょう。
とにかく豪華な初春の歌舞伎座。昼の部も行きたくなりました。

6初春歌舞伎初日.jpg
終演後の歌舞伎座を照らす満月 幻想的な美しさ 

歌舞伎座さよなら公演 寿初春大歌舞伎
2010年1月2日~1月26日

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