2009年10月アーカイブ

OH!マイママ

今日は、劇団NLTの「OH!マイママ」を観劇に銀座8丁目の博品館劇場へ足を運びました。

博品館1.jpg
1968年、賀原夏子を中心に、主にヴールヴァール劇(フランス語の風俗コメディ)を上演する
『劇団NLT』として発足しました。
NLTとは『新文学座』の意のラテン語、Neo Litterature Theatreの頭文字からとったものです。
「被告人」「毒薬と老女」「宴会泥棒」「がばい婆ちゃん」等をこの劇団で見せて頂き、気になる
劇団のひとつになりました。

博品館2.jpg         ロビーは沢山のお客様で賑わっていました。年齢層が少し高いかな?

今回の「OH!マイママ」は、コメディ!作品はテーマは性同一性障害というデリケートなテーマなのですが、大変面白い。この作品のパリでの初演は 1984年です。日本では未だ「ニューハーフ」という言葉も余りなじみがなかった時代です。人間の内面に踏み込み嫌みなく舞台化してしまうフランス人のコ メディセンスと粋な精神に感動します。だってみんな血が通う同じ人間だもの!

博品館3舞台.jpg
平凡な舞台に見えますがいろいろ仕掛けがありました。ミュシャやクリムトの絵が映し出されます

ベテラン俳優陣の川端慎二氏・木村有里氏のお茶目で円熟味ある熱演と演技力には、
脱帽ものですが、若手が弱い。芸の未熟さ、ベテラン俳優とのギャップを非常に感じた。
この若手俳優だけを見ていると劇団に方向性・存続性を危ぶまれる感がある・・・。
昨年創立40周年を迎えたNLTは、創立者の賀原夏子の精神に今一度向き合いもう一度原点に
立ち返りワクワクするような喜劇を提供してくれています。
こんな混沌とした誰もが不安を抱える時代だからこそ、上品な笑いは全ての人に必要です。
『NLTコメディルネッサンス』を応援したいと思います。
歴史のある素敵な劇団だからこそ若手の育成と伝統の継承を願っております。


博品館4.jpg
「OH!マイママ」 
10月22日(金)~25日(日) 
博品館劇場 東京都中央区銀座8-8-11 博品館TOYPARK8階


レ・ミゼラブル 2009年10月18日

昨日は、帝劇で「レ・ミゼラブル」を観劇しました。

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前回公演が2007年でしたので懐かしさもありウキウキで劇場へ足を運びました。
しかも1番見たい山口祐一郎さんのジャン・バルジャンと岡幸二郎さんのジャベールの日です。
今日は満席です。1987年の初回から見ているので帝劇だけでも30回は超えるかな~。

レミゼ2.jpg
もちろんロンドンでもブロードウェイでも滞在期間に公演していれば必ず劇場に足を運びます。
何度見ても新しい感動をくれる素敵なミュージカルです。
大好きなミュージカルナンバーが沢山あります。

レミゼ4.jpgまわりのお客様はレミフリークの方ばかりで、「昨日の松原君は声が出てなくて残念」とか
「知念ちゃんのエポが弱いわね~」とか「ガブロシューの歌がちょっとね~」と何度も見た人にしか
判らないお話が聞こえてきて楽しかったです。
いかにこのミュージカルが万人から永きに亘り愛されてきたかが判ります。
何度も見ているといろいろな楽しみ方があります。
「レ・ミゼ」では、バルジャン・ジャベール・子役以外の役者さんが複数の役を演じ分けています。
31人のキャストが約350の役を演じ分けています。
思いがけない場面で、死んだはずのアンジョや学生達・司教様が見られる。
本日何を演じても直ぐに判るのは、酒屋のマダム・テナルディエを演じた森公美子さん。
司教さんのおうちで妹として登場しているのですが、グラマラスな姿態でどんなところに
出ていても直ぐに判りますね~。
岡君のアンジョラスに魅せられ何度も劇場に足を運びました。
その彼は数年前からジェベールを凛々しくせつなく演じています。
20年も続く舞台ですので、初演でアンサンブルをやっていた方がプリンシパルを演じていたり
役者さんの成長過程が実感できるミュージカルです。
岡君ファンの私は、コンサート・ディナーショーでもCDでも何度も「Stars」を聞きましたが、
やはりジャベールの衣裳(あの長いコートにブーツ)で朗々と歌う岡君の「Stars」は最高です。
ひざまずく姿が大好き!本当に足が長く格好良いです。どんな帽子もお似合いです。
岡君のアンジョルラスが、鮮烈だったため彼を超える人がいない・・・
今日の松原アンジョは歌はお上手ですが革命派の学生としてのせつなさと情熱に欠ける・・・
形だけに囚われない中身が熱いアンジョに成長してほしい。
どうもあのバリケードでの美しき散り方を意識しすぎている感じで残念。
経緯をもっと演じて欲しい。
ガブローシュと二人で上下の死のデュエットでした。
頑張って先輩たちを超えて行って欲しい!

レミゼ3.jpg
昨日のアンコールでは、祐一郎さんと岡君がハグしてました。素敵なお二人です!
信頼関係があるからお互いやり易いのでしょう。
次回は橋本バルジャンと岡ジャベで見ます。神田沙耶加さんのコゼットも楽しみです。

2009年 レ・ミゼラブル
帝国劇場 
2009年10月6日~11月20日









芸術祭十月大歌舞伎 昼の部

今月の歌舞伎座は、芸術祭参加作品です。
歌舞伎座10月昼2.jpg
昼夜の演目も色どり豊かな秋の歌舞伎座です

歌舞伎座10月昼1.jpg
閉館まであと200日を切りお客様も役者さんも金井大道具さんも裏方さんも
盛り上がっています!全てにおいてテンションの高さを感じます

歌舞伎座10月昼3.jpg
昼の出し物は、上記の通りです

一、歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき)
二、蜘蛛の拍子舞 (くものひょうしまい)
三、心中天網島 玩辞楼十二曲の内 河庄(かわしょう
四、音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり

毛抜きの舞台は、昔の歌舞伎小屋の舞台を再現しています。
舞台上手には、演目の看板「歌舞伎十八番の内 毛抜」が掲げられ
下手には、「坂東三津五郎相勤め候」と出ています。三津五郎扮する粂寺弾正が
ご子息巳之助さん演じる美少年若衆の手を握り「柔らかい手だな~」と口説く場面は笑えます。
蜘蛛の拍子舞では、玉三郎さんの女郎蜘蛛の精が妖気漂い妖艶です。
頼光役の菊之助さんが受け継ぐのだろうな~と思いながら見てました。
何といっても昼の部の1番の見どころは、『音羽嶽だんまり』にて、尾上松緑の長男、藤間大河君が初お目見得いたしました。
『音羽嶽だんまり』の劇中、舞台一面の浅黄幕が振り落とされると、尾上菊五郎、中村富十郎、中村吉右衛門、父松緑と並んで稚児姿の大河(たいが)くんが立ち、大きな拍手が沸き起こりました。
 口上では、菊五郎、富十郎、吉右衛門からお祝の言葉が贈られた後、父・松緑が挨拶の言葉を述べ、大河くんを促すと「よろしくおねがいいたします!」と大 きな声で挨拶し元気よくお辞儀。
かわいらしくも堂々とした姿で初お目見得の舞台を立派につとめ、場内からは、温かい歓声と
大きな拍手が贈られました。
大河くん・・・たいが君は本名です。将来が期待されるお名前ですね。三歳の彼が
役者として自覚を持ったときに判るのでしょうね~ 今の歌舞伎座で初御目見えしたことが、どんなに大切な事か・・・。大河くんの財産を築いて差し上げる大先輩方の愛情にあらためて感動を
覚えます。頑張れ大河君!
松録さんのお父様も早くに天に召されてます。
梨園において後見の有りがたさと芸の伝承を改めて感じたお昼の部です。
親子三代で同じ舞台に立つことが出来る高麗屋さんや成駒屋さんは、幸せですね。
来週は、夜の部通し狂言 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)です。
歌舞伎座から目が離せません。

歌舞伎座さよなら公演
芸術祭十月大歌舞伎
初日平成二十一年十月一日 千穐楽十月二十五日







蛮幽鬼

台風一過。見事な秋晴れです。復讐劇を見るには爽やか過ぎる晴天の下、劇団☆新感線と
松竹プロデユースによる劇団・新感線いのうえ歌舞伎第六弾新作「蛮幽鬼」を見に新橋演舞場へ
行きました。

演舞場1.jpg
劇団☆新感線の劇作家・中島かずきが『モンテ・クリスト伯』に代表される復讐譚をモチーフにして、書き上げた壮大な人間ドラマに、新橋演舞場の花道を生かした演出や、いのうえ歌舞伎ならではの激しい立ち回り、そして笑い。見どころの多い作品です。復讐・・・でも陰惨さだけではない
激しい思い、復讐を誓い、それを手助けする者、利用する者、復讐成就の刹那・・・。
深い・・・なかなか見応えのある大作です。


蛮幽鬼.jpg
幕は、「蛮勇記」⇒「蛮憂記」⇒「蛮幽鬼」と変化します。

いつもの劇団☆新感線の客層とは違うおばさまが多く不思議に思っておりましたら大衆演劇の王子様早乙女太一君のファンの方達でした。せつない役どころを見事に演じていました。激しい殺陣もなんなくこなし美しい太一君。未だ10代なんですね・・・.。先が楽しみな役者さんです。
帝劇での「SHIROH」の四郎(益田四郎時貞)も良かった上川隆也さんですが、
本当にまっすぐな演技が好感を持てます。どうしても私の中では「大地の子」の一心のイメージが
強い上川さんですが、今回の伊達土門の無垢精神・高き志・魂は彼にピッタリ。
NHK大河ドラマでも活躍されている堺雅人さん(新鮮組・山南敬助役 篤姫・徳川将軍家定役)と
稲森いずみさん(篤姫・大奥総取締役・滝山役)を舞台で拝見するのは初めてでしたが、さすがに
お二人とも新鮮・大胆・マルチな役者さんです。特に堺雅人さんは、殺陣もお上手でしなやかで
エレガントな殺人鬼。笑顔で平気で人を斬る。そうあの美しき殺人鬼レクター博士の様でした。
ゾクゾクするほど素敵です。最近は作家としても注目されている堺雅人さんですが、映像でも舞台
でもどんどんいろいろな役をこなして欲しい役者さんです。
友に裏切られ国に裏切られ、自分を裏切った者は全て殺す・・・たとえそれが家族でも。
ふと見せる淋しげな堺さんの横顔に魅了されてしまった観客は多いのでは?
今回・・・音楽も素晴らしいです。CD思わず買ってしまいました。
日本語が綺麗。旋律が綺麗。深まっていく秋にピッタリの曲が耳から離れない。

蛮幽鬼2.jpg
新橋演舞場 2階ロビーに飾られた「蛮幽鬼」像です。

もういちど劇場に足を運びます。



蛮幽鬼
新橋演舞場    2009年9月30日~10月27日

梅田芸術劇場メインホール11月9日~11月26日
 




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