2009年5月アーカイブ

第85回 東をどり

昨日5月29日は、「東をどり」の初日。東銀座の一角には、華やいだ空気が満ちてきます。

新橋芸妓と称される芸者さんたちが、1年間かけて稽古に稽古を重ねた、その成果を披露する発表会「東をどり」は、5月の末から4日間ここ新橋演舞場で開催されます。 新橋演舞場は、大正14年4月に新橋芸妓の技芸の発表を目的に完成した劇場です。もちろん杮落としは「第1回東をどり」でした。日本舞踊、唄と三味線、茶道など芸者さんに必須の芸事は、日常的には8丁目新橋会館で行なわれています。そのため、平日の早い午後、8丁目近辺を歩いているとお稽古帰りの芸者さんたちのきりりと和服を着こなした姿を目にすることができます。芸者さんたちの毎日に欠かせないお召し物、小物、履物、髪結いなどともあわせて、銀座には和の趣きや伝統を大事にしている職人さんたちが多いのも、この街が古くから花街であった証しです。一昨年の新ばし花柳界150周年を記念した「第83回東をどり」から演舞場を4日限りの大料亭に見立て、一見お断りの世界が門戸を開ける、そんな趣向となりました。演舞場入り口には、料亭の女将さん・若女将が、迎えてくれます。
料亭 演舞場で、食、旨酒、そして新ばし芸者 総揚げの踊り、そんな華やぎの催しです。老舗六料亭による端正な松花堂、二階お茶席では、若手芸者衆による可憐な御手前、又ロビーでは、
芸者衆が幕間にはロビーで一緒に写真撮影等、なんとも雅な空間です。

 

  私は、30日土曜日第3部を拝見させて頂きました。雨も上がり新緑が綺麗です。

 

 

東をどり劇場入口.jpg

 御点前.jpg 本日の御点前は、さよりさん半途さんはきみ鶴さんです。指導江戸千家 小川宗洋先生

お菓子は、日本橋の老舗和菓子屋さん(栄太楼謹製)の季節に因んだ特別な創作和菓子です。  新橋色(薄いブルー)の小箱に収めてあります。赤い毛氈(もうせん)を敷いたお茶席で、美しい芸者さんのお手前を味わう。格別ですよ・・・。大旦那気分です。      

 

芸者さん2人.jpg

二階のロビーにいらした綺麗な芸者さんをパチリ。お持ちの団扇も購入可能です。 もちろん私も購入しました。今年は小ぶりで使いやすいです。この団扇に貼る新橋芸者さんの千社札も売っています。

さて番組は、新橋芸妓華の舞台は二幕の構成です。幕明きは、長唄の名曲「老松」尾上流の振付で、格調高く 小喜美姉さんと小いく姉さん中心に若手が華やかに囲みます。続いて下で舞台は変り花柳流の古典「女車引」です。加津代姉さん光っていました。お声もかかっていましたね。昨年先代の花柳寿輔先生がご逝去遊ばされて大変な1年でした。新寿輔先生も「三世寿輔三回忌追善舞踊会」と重なり演舞場と歌舞伎座間を人力車で往復されていらっしゃいました。素晴らしい舞台でした。

二幕目は皆様お待ちかね東をどり名物の「お好み 春夏秋冬」西川流の振付で美しい日本の四季が描かれています。フィナーレは、新橋芸妓勢ぞろいで、幕が明きます。思わず客席から歓声があがります。幹部の口上(まり恵姉さん・杏子姉さん他)・客席と一緒に手締めを経て、最後に芸者さんが「東をどり」の名入手拭いを撒いてくれます。

日本人として守らなければいけない伝統文化のひとつです。

東をどりラスト.jpg     「東をどりは日本のおどり~♪」と口ずさみながらしばし木挽町を散策。良い街です。

ミュージカル 「シラノ」

 小雨降る日曜日、今日は、日生劇場にミュージカル「シラノ」を見に行きました。

日生劇場1.jpgさすがにマスクをなさっているお客様が多くビックリしました。日生劇場入口を通過すると、なにやら 無味乾燥な看板が・・・そうです新型インフルエンザ対策ですこの看板の下にはポンプ式の消毒液が備えられていました。

日生インフルエンザ3.jpgさて今回のミュージカル「シラノ」は、ブロードウェイミュージカルで「ジキル&ハイド」送り出した   レスリー・ブリカッス氏とフランク・ワイルドホーン氏が手がけた新しいミュージカルです。        この日生劇場での初演が世界初演となる記念すべきミュージカル。 近年の芝居観客・劇場を訪れ人の8割以上が女性のようですが、このミュージカルこそ世の中の男性に見て頂きたいお勧めのミュージカルだと断言いたします!鹿賀丈史さん演じる「シラノ・ド・ベルジュラック」文武両道で、騎士で詩人、勇敢で繊細、孤独でロマンティストで男義のある高潔な男性。100人の敵に一人で挑み、高貴な精神で媚びることを嫌い自由で、いまわの際まで誇り高き男・・・理想の男性です。生き様も死に様も格好良すぎてせつない・・・・完全に恋に落ちてしまいました。鹿賀シラノに!又シラノの数少ない良き理解者、無二の友人を演じる 「ル・ブレ」役の戸井勝海氏と「ラグノー」役の光枝明彦氏のお二人が余りにお上手。本日のクリスチャンは、中河内雅貴君。綺麗です。さすがにダンサー出身だけあって動きも立ち方も笑顔も美しい。歌は今ひとつでしたが、磨きがいのある役者さんです。浦井健治くんで見てしまうとあまりにもエリザベート色が強くなるかな~と思い中河内君でチョイスしてみました。シラノの従妹で彼が生涯愛した美しい女性「ロクサーヌ」を演じる浅海ひかるさんは、本当に美しい女優さん。あのお顔の小ささとお首の長さでどんなドレスもお似合いです。確実に「エリザベート」の時より歌も演技もPOWERUPされていました。喪服姿のロクサーヌと教会に訪ねてくる鈴木綜馬さんの「ド・ギッシュ伯爵」が並ばれると完全にエリザベートの皇帝陛下とエリザベートとダブります。浅海さんほど喪服のお似合いになる美しい女優さんはいらっしゃらないかも?気高く慈悲深い素敵なロクサーヌでした。

シラノとロクサーヌが懐かしい想い出を歌う「SUMMERTIME IN BERGERAC」陽気で勇者ガスコン青年隊の「THE GASCONS」 は、ちょっとレミゼの学生達に似て素敵!シラノとクリスチャンの二人で歌う楽しい「THE PERFECT LOVER」 ロクサーヌがシラノを思い歌う「NO FINER MAN」は感無量です。心に残る沢山のミュージカルナンバーが聞けます。

日本の武士道に通じる魂を持つ誇り高き鹿賀シラノに拍手喝さいです。一世一代です!      「ジキル&ハイド」に続く鹿賀さんだけが演じられる「シラノ」の再演を期待して・・・。

日生4.jpg

 

 

五月大歌舞伎

薫風爽やかな季節になりました。昨日は、歌舞伎座夜の部を鑑賞しました。

今月一日に写真にございますようなカウントダウンボード(時計)が設置されました。         時計全体の大きさは縦3.9m×横3.8mです。もうこの劇場で歌舞伎を見るのは1年きったのだな~ と 寂寞の思い。この時計の前で写真を撮っていらっしゃる方が沢山おいでになりました。

 

歌舞伎座5月カウントダウン.jpg             さて今月夜の部の演目は

一 恋湊博多諷(こいみなとはかたのひとふし)

 夕 立(ゆうだち)

 神田ばやし(かんだばやし)

 鴛鴦襖恋睦(おしのふすまこいのむつごと)

近松門左衛門作の「恋湊博多諺」は、浅黄色の幕が開くとそこは大海原に浮かぶ抜け荷の大きな船が突然現れます。幕府によって固く禁じられて居た抜け荷(密貿易)の頭=団十郎さんが演じる毛剃の船です。長崎なまりのごっつい毛剃ですが愛嬌があってなかなか憎めない。           又 船中での酒盛りのシーンでは、ペルシャ絨毯に座しビードロで洋酒を飲む。異国情緒いっぱいの歌舞伎です。まるで映画「タイタニック」の様に船の舳先で見せる団十郎さんの「汐見の見得」の  場面では沢山の拍手が・・・。  博田柳町奧田屋の場では、豪奢なお大臣遊びも垣間見れます。

濃艶な清元の「夕立」では、菊五郎さんの七之助・時蔵さんの滝川・・・もう艶っぽくて最高です。   時代劇で良く見られる帯解きもなんとも美しい。駕籠に乗って現れる奥女中・滝川の列。       箱提灯の紋は時蔵さんの「桐蝶」でした。花道を去る二人の道行きを羨ましく眺めて参りました。

海老蔵さんには、珍しい地味でなのろまな桶屋の留吉と留吉が住む長屋の家主彦兵衛を演じる  三津五郎さんの「神田ばやし」 先週の神田祭りを思いながら、優しい時間が流れる人情味溢れる  お話です。39年ぶりの再演なんですって・・・どうりで初めてのはずです。本当にサプライズたっぷりな「さよなら歌舞伎座公演」です。見逃せません!!

「鴛鴦襖恋睦」では、桶屋から打って変わって綺麗な海老蔵さんの河津三郎祐安=雄の鴛鴦の精と菊之助さんの遊女喜瀬皮川=雌の鴛鴦の精の舞と見事なぶっかえり=引き抜きが見られます。  それにしても菊之助さんの身体の柔らかさが素晴らしいです。

今月の演目では女性が愛しい男性の髪を梳く(すく)場面が2回出てきます。「恋湊博多諺」での 海に落とされ九死に一生を得た小松屋宗七が愛しい傾城小女郎に髪を梳いてもらう場面。     また「夕立」では滝川が自分の簪で七之助の乱れた髪を梳き、自らは七之助の七首(あいくち=鍔(つば)のない短刀)を懐から抜き去り、それを鏡代わりに髪を梳く。なんとも色っぽいこの場面が脳裏を離れません。

旧き良き時代へタイムスリップできる今月の歌舞伎座でした。

  五月歌舞伎座.jpg 歌舞伎座閉館ポスター.jpg     

 

 

今年後半のミュージカル

今年後半のミュージカル.jpg 「さよなら歌舞伎座」ということで今年は4月までに毎月歌舞伎座に通っております。だからと言って大好きなミュージカルを疎かにはしておりません。今年後半~年末にかけてのちらしを眺めながらの日程調整ほど楽しい事はありません。新作のミュージカルへの期待・再演の大好きなミュージカルへの想像と今回のキャスティングのチェック・・・いくらネットが発達して切符をネットで購入する時代になっても、チラシを見ながら日時とお気に入りの俳優さんともう一人のお気に入りの俳優さんの出番の日と自分の予定との照らし合わせ作業はラインマーカー片手に至福の時です。私だけでは無いことを信じて・・・ニヤニヤ・ウキウキ♪♪♪思わず劇中の歌を口ずさんでいる自分がかなり可笑しいです。それだけでは物足らずチラシのミュージカルのCDを聞きながらの作業は時間が経つのも忘れてしまう程です。何を見て一人ニヤニヤしているのかと申しますと~

「レ・ミゼラブル」「パイレート・クィーン」「シェルブールの雨傘」の三本です。

レ・ミゼは、2009年10月6日初日→11月20日千秋楽 劇場は、帝国劇場です。1987年帝劇から始まったこのミュージカルを何回見た事でしょう~ おそらく海外を含めると20回は見ていると思います。常に新鮮な感動をもらい涙することで自分自身を浄化して明日への希望をくれるミュージカルです。 ジャン・バルジャンもジャベールもくここ数年クアトロキャストです。) ジャベールは、絶対に「岡 幸次郎さん」にしてバルジャンを「山口祐一郎さん」で一回見て、もう一回は「今井清隆さん」で見ようかな~?アンジョルラスはトリプルキャストでマリウスはクアトロキャスト・・・う~ん岡アンジョルラスに続くのは誰かな?マリウスは綺麗だから「小西遼生君」で一回見て、コゼットは、聖子ちゃんのお嬢さん「神田沙也加ちゃん」で見てみようかな~なんて思いながら、あれやこれや考えてもいざ組み合わせを見るとなかなか自分の希望通りには行きません。1日では到底無理な作業です。数学の確立より難しい作業です。フ~でも楽しいです。

「The Pirate Queen パイレート・クィーン」 は、「レ・ミゼラブル」 「ミス・サイゴン」の最高コンビの脚本アラン・ブーブル氏 音楽クロード=ミッシェル・シェーンベルク の最新ミュージカルとの事です。2009年11月28日初日→12月25日千秋楽 劇場は帝国劇場です。期間は短いしクリスマスなんて入手困難なんでしょうね~ 物語は、16世紀 エリザベス1世=陸の女王=涼風 真世さん VS 海賊の女王=グレイス・オマリ=保坂 知寿さんの物語・・・ しかも・・・グレイスの恋人役の海賊を「山口祐一郎さん」が演ずるとなると・・・興味シンシンです。 初日開けて直ぐと楽日近辺の二回見たほうが良いかな~?? スペクタル・ミュージカル・アドベンチャーとあります。新作は、楽しみです。 何かサプライズが有るのかな?

もう一本は あの美しきカトリーヌ・ドヌーブ様(私が1番好きな女優さんです)の映画・・・そうです! 「シェルブールの雨傘」です。 今年も渋谷シネセゾンで見ましたよ。DVD持っていてもやはり好きな映画は映画館で!が基本です。あのミッシェル・ルグランの美しい音楽とシェルブールの港町が・・・蘇ります。ここで音楽は、♪レミゼ「カフェソング」からシェルブールの雨傘に変わっています。ドヌーブ演ずる傘屋の娘ジュヌヴィエーブは、今月宝塚を退団する雪組娘役トップスターの「白羽 ゆりさん」です。お相手の青年ギイ役は「井上 芳雄さん」 映画のギイより格好良いから楽しみです。お洒落なお母さんエムリー夫人は「香寿 たつきさん」1週間前に札幌で「ダウンタウンフォーリーズ」を拝見したばかりなのでとても親近感があります。こちらも大変せつないミュージカルですが楽しみです。 2009年12月5日初日→12月28日千秋楽です。劇場は日生劇場です。 「パイレート・クィーン」とぶつからないように調整をやり直しです。 やはりこの楽しい作業は1日では終わりませんでした。    

 

 

もうすぐ 東をどり

2009041012470000.jpg見渡せば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりける

 銀座の柳が春風になびく四月から今月のかけて銀座通りの老舗・飲食店の店先・

 木挽町界隈の料亭街の軒先に〔東をどり〕のポスターを目にする機会が増えて

 きます。 

毎年 五月末から4日間新橋の芸妓さんの日頃のお稽古の成果をお披露目する

会です。

もともと発表会場である新橋演舞場は、大正14年に〔東をどり〕を杮落しと

して開場いたしました。

今年のプログラムは次の通りです。

 

一、  上  老 松      

    下 女 車 引    

二、  お好み春 夏 秋 冬   

 

平成215月29日(金)~平成21年6月1日(月)

第一部 11時半開演  

第二部 13時40分開演  

第三部 15時50分開演

                 

華やかな粋な日本の伝統に触れる絶好のチャンスです。

今から楽しみです!いずれも開演30分前の開場ですので、劇場内での

お茶席・劇場内での御姉さん達の千社札や団扇の販売や東をどりの歴史展を

お楽しみください。

新橋の御姉さんのお点前で頂くお茶や美味しいお菓子・・・ 

フィナーレで芸妓衆全員が舞台に立ち客席に手ぬぐいを撒いて下さいます!

   「新橋芸妓はご長寿だからキャッチ出来れば、縁起が良いわよ」と教えて

   下さった御姉さんの言葉を信じ今年も新橋名妓の艶やかな舞を見に初夏の

   新橋演舞場に参ります。            

 

お問い合せ先 東京新橋組合 03-3541-7206


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